丸の内仲通りが100時間限定で公園に変身
「MARUNOUCHI STREET PARK」

5月14日から18日の100時間限定で、丸の内仲通りが公園に変身する「MARUNOUCHI STREET PARK」を開催しました。
新緑の木々に囲まれた通りには、全長約100mに及ぶ天然芝を敷き、ピアノやブランコ、キッチンカー、ライブ演奏などを展開。平日は約28万人のオフィスワーカーが往来している通りで、公園のようにピクニック体験ができる空間が広がりました

丸の内仲通りの可能性を国内外へアピール


これまで丸の内仲通りでは、車両通行規制により一時的に歩行者に開放し、イスやテーブル、パラソルを設置して憩いの場をつくる「丸の内仲通りアーバンテラス」や、エリア内企業が参加できるラジオ体操や綱引き大会など、公的空間のさまざまな活用法を提案してきました。今回開催した「MARUNOUCHI STREET PARK」では、100時間に及ぶ長時間の車両通行規制を実施。一日中規制を行うことで、常設の公園化するという国内でも初の試みとなりました。

14日初日のオープニングセレモニーでは主催者を代表して、当協会の前理事長・小林重敬が挨拶に立ち、本イベントがこれまでの公的空間活用の提案にとどまらない、チャレンジングな取り組みであることを語りました。
「今回の取り組みは、オフィス街の通りを公園にするという大掛かりな試みでしたが、実験性かつインパクトのある驚きをつくることで、国内外への発信力向上を目指しました。本イベントをきっかけに認知を獲得し、今後も新たな使い方の提案を継続していくことで、丸の内仲通りが近隣のワーカーに親しまれることはもちろん、国内外からユニークベニューとして活用されることを期待しています」(小林)

千代田区からも区長の石川雅己氏が挨拶に立ち、区道として人々が行き交う緑ある道路づくりをしてきた歴史を振り返りながら、本イベントについてこれまで目指してきた姿に大きく近づいたと評し、「この企画をきっかけに、さらに人が集うような場所となっていってほしい」と力強く語ってくださいました。

オフィス街でひと味変わったピクニック体験を


期間中の仲通りは一日中公園として解放され、アーバンテラスに慣れ親しむ近隣ワーカーはもちろん、たまたま訪れた子連れの家族や観光客も、オフィス街に突如現れた光景に驚きを見せつつ、裸足で芝生を走り回ったり足を伸ばしてくつろいだりと、自由に過ごす様子が見られました。

さらにこの場所を楽しむためのさまざまなコンテンツが並びました。
一際賑わいをつくり出していたのは、日本各地からさまざまなクリエイターや食にまつわるプロが集まり、工芸品を使ったピクニックスタイルを披露する丸の内工芸園遊会(ピクニック)。こだわりの工芸品と、そこに盛り付けられた色とりどりの料理が広がる光景は、まさに大人の社交の場といった趣で、新たなピクニックの様子を見せていました。
並ぶキッチンカーでは、ペニンシュラホテル東京や東京ステーションホテルがメニューを提供。ペニンシュラホテル東京の代表的なメニューであるアフタヌーンティーのテイクアウトボックスや東京ステーションホテルのロビーラウンジのスペシャリテであるフレンチトーストが特別スタイルで登場し、通りでの食事に上質さを添えていました。

その他にも、ピアニスト・永田ジョージ氏によるライブパフォーマンスやイタリアの自動車メーカーFIATによるFIAT500と日本の工芸品が融合したピクニックなど展開され、来街者は思い思いに、丸の内仲通りでのひと時を楽しんでいました。
また、イベント期間中は全国エリマネネットワークとアメリカのBID組織のネットワーク団体であるIDA(International Downtown Association)が主催する「World Town Leadership Summit」が開催されており、海外から訪れたサミット参加者たちも、仲通りでの体験を満喫している様子が見られました。

使い方の自由度を高め、可能性を探る

2015年に、道路空間を活かした賑わいを創出し、国際競争力の強化を図るためのモデル事業として「丸の内仲通りアーバンテラス」が開始してから4年。当協会事務局の中嶋美年子は、これまでの取り組みを振り返りながら、本イベントに見る可能性を語りました。
「この4年間で丸の内仲通りの活用に関するノウハウや実績が集まってきた中で、さらに日本を代表するオフィス街として海外からの認知を高め、国際競争力向上を図るフェーズに入ってきています。そこで今回は、これまでのようにコンテンツを提供するのではなく、新たな可能性を切り開くために、街にいる人が自由に過ごせる空間にしたいと考えました」(中嶋)
そうした自由度を高めるためにこだわった点が、期間中は「一日中」公園として解放すること。空間だけでなく、時間的な制限も取り払うことで、夜の星空観察や早朝のヨガなど、使い方の幅が一段と広がったと可能性を見出します。また、ただ公園をつくるだけでなく、大丸有エリアらしい過ごし方ができるよう工夫も欠かしていません。
「大丸有エリアのホテルにキッチンカーとして出店を協力いただくことで、公園でありながら、丸の内らしい洗練された雰囲気を感じてもらえるようにしつらえました。こうしたエリア内の施設との連携を行うことで、エリアの魅力をさらに発信できれば」と語りました。

今回は二重橋ビル前のワンブロックのみの開催でしたが、来街者の反応を見ながら、実施エリアの拡大はもちろん、通りの使い方の幅も広げていきたいと中嶋。期間中は大きな賑わいを見せ、近隣の店舗からはぜひエリア拡大して実施してほしいとの声もありました。
リガーレでは、これからもオフィスワーカーや来街者が気持ちよく過ごすことができる空間創出に取り組みながら、国内外に向けたエリアの魅力発信も進めていきます。