働くまちを自分たちで清掃する「大丸有キラピカ作戦」

実施日:2017年7月20日(木)

大手町・丸の内・有楽町で働くオフィスワーカーが、自分たちが働くまちを掃除する「大丸有キラピカ作戦」が7月20日(木)に開催されました。今年で3年目を迎え、18企業・団体144名が参加し、東京駅前の行幸通りほかエリア内の清掃活動を行いました。

清掃活動を通じて「街への愛を」

大丸有キラピカ作戦は、東京ステーションシティ運営協議会(TSC)が主催する「TSCキラピカ作戦」、東京建物が中心に行う「八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦」と合同で開催され、今年から全体で「東京エキマチキラピカ作戦」という名称で一斉開催となりました。朝8時20分からの開会式では、東京駅丸の内南口地下、KITTE前広場に、東京エキマチキラピカ作戦に参加する総勢71の企業・団体785名の参加者が集まりました。作戦開始前からやる気まんまんといった空気に満ち溢れます。
キラピカ作戦は、もともと2002年にJR東日本のグループ企業「鉄道会館」が主催し始まったもので、毎年多くの企業が参加しています。東京エキマチキラピカ作戦で清掃する区域は全体で30以上にも及びますが、大丸有キラピカ作戦は行幸通り・仲通り周辺を担当。3つのグループに分かれて清掃に取り組みます。
開会式で主催者を代表して挨拶に立ったTSC特別理事、JR東日本東京駅駅長の小池邦彦氏は、前回よりも150名以上も参加者が増えたことに謝意を述べ、「1000人までもう少し」と期待を語るとともに、「清掃活動を通じて、東京駅周辺の街を愛する気持ちを養ってほしい」と挨拶。また、「ぜひこの機会に参加する企業同士の交流、コミュニケーションを深めてほしい」と呼びかけ、まちづくり、エリアマネジメントにおける企業間交流の重要性も指摘しました。

きれいに見えても隠れた場所にたまるゴミ

大丸有キラピカ作戦の清掃担当区域は、「行幸通り地下」、丸の内仲通りの「地上・皇居側」「同東京駅側」の3つのエリアです。8時30分から9時15分までの短時間ではありますが、真剣に清掃に取り組みました。
行幸通り地下班は拭き掃除が中心になります。ギャラリーのウィンドウ、白い円柱には、よくよく見ると小さな汚れがついています。通勤途中のワーカーのみなさんが不思議そうに見守る中、洗剤・雑巾を使ってキュッキュッと磨きます。
地上部隊で行幸通りの清掃に当たった参加者はこびりついたガムの跡にびっくりした様子。「これ全部ガムですよ!」と示した路面を見るとたしかにあちこちに黒々とした痕跡が。ガムリムーバーと呼ばれる洗剤、ヘラを使ってもなかなかキレイに落とすのは困難な状態で、黙々とガムを削り落とします。ちょうどシェアサイクル「ちよくる」に乗って通りかかった海外からの観光客の一団が不思議そうに清掃する風景を見ていきました。
ゴミ拾いを担当した人々は「茂みにたまっていますね」とコメント。「一見キレイに見える通りだけど、わざとなのか風で吹き寄せられるのか、茂みの中に結構ゴミがある」と話しています。特に日比谷通り側はゴミが多かったそうで、毎年始まる前には「清掃しなくてもきれいそう」「ゴミなんてないんじゃないの」と言われるにも関わらず、終わってみるとたくさんのゴミが出て驚かされるといいます。

交流の場としてまちづくりに活用

しかし、大きなゴミを拾うと思わず笑みがこぼれたり、仕事仲間と普段とは違うシチュエーションで会話し、汗を流したりするのは新鮮な体験のようで、楽しげな笑顔があちこちで見られました。始まる前、終わった後には記念撮影している皆さんも。街をキレイにすることはもちろんですが、いつもとは違う空気の中で、新しい関係性を作ることは、これからのまちづくりにとっても大いにプラスになるはず。これからもリガーレでは東京エキマチキラピカ作戦と連動し、「大丸有キラピカ作戦」を実施していきます。

<大丸有キラピカ作戦にご参加いただいた企業・団体>
三菱商事(株)、日本郵便(株)、JPビルマネジメント(株)、(株)ゆうちょ銀行、丸の内熱供給(株)、
日本生命保険相互会社、郵船不動産(株)、(株)パレスホテル、(公社)経済同友会、
明治安田生命保険相互会社、(株)丸の内ホテル、日本郵船(株)、(株)日立製作所、
三菱地所プロパティマネジメント(株)、三菱地所(株)、
(一社)大丸有環境共生型まちづくり推進協会、
(一社)大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会

活動分野:エリア内の交流促進
プロジェクト:大丸有キラピカ作戦