Marunouchi Street Park

Marunouchi Street Park 2020

新型コロナウイルスの影響を考慮し、密集・密閉・密接を避ける新しいライフスタイルを提供すべく、屋外空間である丸の内仲通りを活⽤し「そうだ︕ストリートに出よう︕︕」をテーマに3つのコンセプト「UrbanTerrace⁺」「Cozy Green Park」「Open Air Office」にブロック分けをし、それぞれの空間の利⽤状況やワーカーや来街者の⾏動について検証。道路空間の新たな利活⽤に向けた社会実験を実施しました。

①Urban Terrace⁺
通常⾏っている「Urban Terrace」(平⽇11 時〜15 時、⼟⽇祝11 時〜17 時)の時間を
拡⼤し24 時間道路空間を歩⾏者に開放。夜はバルーンライトやキャンドルライトで屋外ならではの空間演出を実施。

②Cozy Green Park
⽣分解性素材のユニットを使⽤した天然芝を⾞道⼀⾯に敷き詰め、丸の内仲通りに緑豊か公園が出現。その他にも、芝⽣と杉の⽊で作ったソーシャルディスタンスベンチや、昨年の台⾵19号の影響で倒れた⻑野県野尻湖宇賀神社のご神⽊を活⽤したテーブルや丸太ベンチを設置しました。丸の内にて樹⽊の素晴らしさに触れていただくとともに、本施策終了後には、森林循環の⼀助となるべく、このテーブルや丸太ベンチを再び宇賀神社に寄進しました。また、屋外空間を活⽤として⼀部沿道店舗の屋外客席の拡⼤を行うほか、路⾯の芝⽣化による効果を、来街者の滞留状況と温熱環境の観点からスマートに計測。

③Open Air Office
屋外Office空間として、フリーWi-Fi や電源設備を整えワーカーに空間を開放。ドームテントや様々なパラソル、酷暑対策として屋外冷房も設置しました。空間の仕切りは、今⼋丈島産のヤシの⽊を利⽤するなどして、居⼼地の良い屋外執務・コミュニケーション空間の創出を図りました。

プレスリリース(2020/7/21) プレスリリース(2020/7/31)

①人の行動分析(人流計測)

■目的:人の滞在時間・数・歩行速度・軌跡等を検証し、MSP時と平常時で比較するために実施しました。
■期間:Marunouchi Street Park時:8月6日(木)~ 9日(日)
平常時:9月9日(水)~ 13日(日) ※9/11(金)は天候不良のため分析対象外
■方法:芝生化した丸の内二丁目ビル前ブロックに、11台の3Dレーザーセンサーを設置し、人流データを取得しました。

②設営・撤去

Marunouchi Street Parkは丸の内仲通りが一夜にして変身します。
設営撤去の様子をご覧ください。

設営/Cozy Green Park

撤収/Cozy Green Park

設営/Open Air Office

撤収/Open Air Office

③隣接店舗の屋外客席利用

(1)屋外客席利用状況
国交省道路局より6月初旬に【テラス営業などのための道路占用の許可基準緩和】が公表されたことを受け、MSP開催ブロックに於いての沿道沿い店舗の協力を得て、店舗内の密を避ける取り組みとして屋外客席への増設を実施。
4時間交通規制をしたことで実現したテーブル・芝生・樹木の調和が好評を博し、コロナ禍でも売上・客数が昨対比で大きく伸長しました。

(2)近隣の飲食・物販店舗
※コロナの感染者数増・長引いた梅雨・お盆時にエリア全体の人出が少なかったことも大きく影響しているため、参考値。
①商業施設:丸ビル(MSP開催エリアに隣接)来館者数は前月比95% 昨対比53%とインパクトのある好影響はありませんでした。
②物販店舗:有楽町ブロックが昨対比30~40%の店舗も散見される中、丸の内ブロックのボリュームゾーンは60~80%代と落ち込みが少ないものの、昨対比超えは多くない結果となりました。 ⇒ 今後は物販テナント店舗のさらなる巻きこみ・車道へのにじみ出しが課題となります。

④温熱環境の計測

目的:芝生化に伴う熱環境の変化を調査しました。
実施期間:8月6日(木)~8日(土) 計3日間
手法:芝生化したCozy Green Parkにて、温湿度センサー・熱赤外放射カメラ・小型全球熱画像システム等を用いて、気温・湿度・平均放射温度(MRT)・表面温度等のデータを取得

⑤来街者アンケート

Marunouchi Street Park実施期間中、来訪者にアンケートを実施しました。
「Urban Terrace⁺」「Cozy Green Park」「Open Air Office」各ブロックの利用状況や満足度・ニーズ等について検証。
期間中3,645名に回答いただきました。(n数(回答者数)無記載=全員が回答。合計100%を超えるものは、複数回答可の質問)