節分にあわせ、2月2日(金)〜4日(日) に丸の内仲通りで「豆縁日2018」を開催しました。日本の伝統行事を通して都会でも季節を感じられるイベントとして豆をテーマにしたマルシェやワークショップを行い、多くの家族連れでにぎわいました。
暮らしとつながる「豆」を味わい尽くす
豆縁日は昨年に続き2回目の開催。子どもたちの遊び場を通じたまちづくりに取り組むNPO法人コドモ・ワカモノまちingとリガーレの共催で行われ、親子で豆にふれあい、遊び、学べる場を仲通りにつくりました。
仲通りには、子どもたちが遊べる豆しゃてきゲームやプレイスペースのほか、豆の食品や料理を扱うマルシェやキッチンカーも登場。普段の暮らし「衣・食・住」と豆のつながりを意識できるように工夫した会場で、食べたり、遊んだり、学んだり。子どもだけではなく、丸の内にショッピングに訪れた人や、海外からの観光客なども立ち寄って、多くの人が節分の雰囲気、豆文化を楽しんでいました。中には、平日丸の内で働くワーカーが、ビルに設置されたチラシを見て、週末に家族を連れてやってきたという人もいました。
「有機大豆でつくるマイ味噌づくり」「イチからつくるチョコレート」「有機の味噌や大豆や野菜をつかった本格ピザづくり」、3つの食育ワークショップも開かれ毎回盛況。仲通りには、美味しそうな香りが漂い、通りがかった人が興味深そうに覗き込む姿も見られました。
都市だからこそ提供できる子どもの遊び場を
今回の豆縁日を企画・運営した、コドモ・ワカモノまちing代表理事の星野諭さんは「都会のど真ん中、ビルの狭間で、子どもが地べたで遊んでいるのは、都市ならではのコントラストがあっておもしろいですね」と話します。「遊んでいる家族は丸の内に買い物に来て、たまたま立ち寄った人も多いのではないでしょうか。遊ぶつもりはなかったのに、いつのまにか参加している・遊んでしまう、というのは、道路を歩行者に開放した遊び場の特徴、良さだと思います」
星野さんの話を受けて、当協会事務局長の藤井宏章も「日常的に子どもが遊べる場として、道路を活用できるのではないかと考えている」と言います。「昨夏に丸の内仲通りアーバンテラスで行った実証実験でも、『買い物に来ると子どもが退屈するので遊び場があると助かる』という声がありました。大手町・丸の内・有楽町エリアに子ども向け施設が少ないのは事実で、子どもは外でのびのびと遊べ、その間に保護者もホッと一息つける場のイメージとして、今回の『豆縁日』はいい事例になりました」と、今後のまちづくり活動への意欲をみせました。
「昔は、子どもたちが道で遊び、秘密基地をつくり、まち全体が子どもの居場所でした。ここ数十年でそういう場は減りましたが、子どもたちの遊びへの欲求、遊びを創造する力は変わりません。子どもの原体験が豊かになる遊びに出会うきっかけを、まちの中で提供していきたいですね」(星野さん)
リガーレではこれからも、子どもたちや家族に向けたイベントはもちろん、道路など公的空間を活用した活動を推進し、大丸有エリアに賑わいをつくっていきます。